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レポート
REPORT

  • 2021.11.04

    #4 春のめざめワークショップオーディション

    9月末に、ミュージカル「春のめざめ」ワークショップオーディションを、実施いたしました。

    講師は、なんと3名! 

    来年、浅草九劇で上演予定である本作品。制作陣である演出家・奥山寛さん、音楽監督・濱田竜司さん、歌唱指導・安部誠司さんが、講師を務めてくださいました。

    応募多数につき、急遽、2クラス目も開設して実施となりました。

    参加者には、ミュージカルが全くの初めて!という方もいらっしゃいました。

    劇中で使われる曲を使い、演出をつけながら、ワークショップは行われました。4日間という短い期間でしたが、参加者のみなさんが、初日とは比べることができないほどに成長していく姿は、スタッフとしても、大きな励みとなる時間でした。



    ワークショップ中に、講師の一人である濱田さんからの“一生のお願い”。


    「楽譜を読めるようになって!」は、ぜひ今後も参加者の心に残るものであってほしいと思っております。もちろん、現在活躍されているミュージカル俳優の中にも譜読みができない方も、いらっしゃいます。


    けれど、俳優にとって、台本を読み取る力は、作品に向き合う上で必要不可欠とされるように、ミュージカル俳優にとっては、楽譜を読み取る力も、台本を読み解く力と同等に重要な技術だということを、本ワークショップでは、指導してくださったと思います。

    ワークショップ後に、スタッフは、講師陣にこんな質問をしてみました。



    「ミュージカル俳優を目指すとき、大きく“演技力”、“歌唱力”、“ダンス力”の三つに分けるとしたら、どれを先に身に着けるべきか?」(この三つで分けることが、浅はかではあるのですが・・・)

    どれも必要。

    と、いうことでしたが、その会話の中で、楽譜が読めるということは、確実にアドバンテージになるということは確信する部分となりました。

    ストーリー展開のヒントとなるメロディー等が隠されていることを、楽譜から読み取ることもできれば、演技の表現にもつながりますし、楽譜が読めることで、正確な音取りが可能になり、歌唱力にもつながります。

    “一生のお願い”は、今後もミュージカルで活躍する上では、技術につながる道であるからこそ、厳しくもとても優しさのこもっていたアドバイスに思います。

    豪華3人講師というワークショップでしたが、普段から仲が良い3人ということもあり、息の合った指導でした。

    参加者のみなさんには、それぞれ違う角度からご指導くださった講師のどの言葉が心に残っているでしょうか?

    講師の一つ一つの言葉が、みなさんの今後の原動力となっていることを、スタッフ一同願っております。



    さて、ミュージカル「春のめざめ」より一足先に、今回講師を務めてくださった奥山寛さんが演出、濱田竜司さんが音楽監督、安部誠司さんが歌唱指導を務められる舞台「キッド・ヴィクトリー」が、12月15日~26日の期間、浅草九劇にて、上演されます。

    講師のみなさんの素晴らしさが伝わる舞台になること、間違いないです!

    ぜひ観劇にいらしてくださいませ!


    【チケット購入ページ】https://w.pia.jp/t/kid-victory/

  • 2021.08.12

    #3 カメレオン俳優


    7月20日から2週間、キャラメルボックス代表である成井豊さんのワークショップが実施されました。

    今回のワークショップは、成井さんが実施されている通常のワークショップより少ない人数で行われ、じっくり、、、深く、、、成井さんの指導に触れることができる時間となりました。

    各週4日ずつ初級と中級に分けて俳優講座が行われました。

    初級では、呼吸法や活舌、リトミックなども取り入れた基礎的な身体訓練に加え、朗読などを交えてセリフの言い方や表現の技術を学び、

    中級では、すでに中劇場以上の経験を持つ俳優が参加されていましたので、本読みから始まり、二人組朗読や成井さんの書かれた本を用いて立ち稽古をメインに学ぶときになりました。4日間の後半では、それぞれの組に分かれて演技プランを考えたりするなど、小劇団の稽古風景のようでした。

    「カメレオン俳優になりたい」、「主演よりも、それを支える名脇役になりたい」という人が最近は増えてきたのではないでしょうか?


    そんな方は、「カメレオン俳優なんていない!」とおっしゃる成井さんのワークショップを受けたら、ショックを受けるかもしれません。

    カメレオン俳優といわれる方々でも、色々な役を演じることが出来ても、俳優たち自身の人格が消えているか?といったら、そうではない。

    演技は自分でまず演じることから始まり、自分を変形させて、その役や作品にマッチするようにすることが役作りである

    と、語る成井さん。

    ということは、器を作り上げていた粘土やその中に入っていたものを別物に替えるのではなく、粘土や中身はそのままに、器の形を変形させて、新しい形を生み出す。というイメージでしょうか。

    でも、自己中心的に役を理解したり、自身のフィルターによって演技の幅を狭めることではなく、そもそも「嘘」である演技に、いかにして現実さを持たせるかにおいては重要な問いであり、深く考えたいところです。

    想像力が豊かで、ディテールまでしっかり詰められる人にとっては、頭で考えだした演技でも現実味を持たせることができるでしょう。引き出しの多さゆえに自分とは関係ない“誰か”を演じることもできるでしょう。


    “演技をする自分自身”なのか、“演技をするだれか”なのか・・・

    そのうえで作り出される現実味をどちらの方が深く掘り下げて表現することができるのか・・・・・

    色々なアプローチがありますよね。

    もちろん、どれかが正しく、どれかが間違っている。ということでもなく。

    みなさんは、どうお考えですか?

  • 2021.07.30

    #2 不用意にセリフを言わないでほしい

    7 月 12 日、13 日、19 日の3日間、御茶ラボにて実施されたのは 未経験の方でも気軽に参加していただける「初心者向けの演技ワークショップ」。

    講師を務めていただいたのは、芸人・役者・脚本家・演出家など、多岐にわたって活躍されている、岩崎う大さんです。


    お笑いコンビ「かもめんたる」としてキングオブコント 2013 優勝。

    2015 年に始動したロングコント・演劇団の“劇団かもめんたる”では 原作・脚本・演出を務め、 その第 8 回公演・第 9 回公演は岸田國士戯曲賞にノミネートされるなど、演劇界でも強い存在感を放つ岩崎う大さんによって、本読みスタイルのワークショップを実施しました。監督目線と役者目線の両方から、参加者の演技や話し方の癖などを細かくピックアップし、アドバイスしてくださっていました。

    3日間という短い間でしたが、テキストも二つご用意いただくなど、講師の懐の広さが伝わってくるワークショップでした。

    質問も多く飛び交い、参加者同士でも意見を言い合ったりする場面も多くあり、通常の演技ワークショップとは異なる雰囲気の和やかさがありました。


    「言葉にするということは責任がある。不用意にセリフを言わないでほしい」

    ワークショップ冒頭で、岩崎さんが参加者に投げかけた言葉です。

    ただ“書かれているから読む”ということではなく、書かれている意図を読み取って演じること。

    脚本家でもある岩崎さんの言葉だからこそ、その言葉の重みが通常の7倍ほど増していたように感じます。(あくまでスタッフ主観です)

    岩崎さんが放つ言葉は、和やかな雰囲気の中でも、どれも塩気の効いたもので、本当に無駄のないものばかりでした

    だからこそ、やさしさも、厳しさも、真剣さも、参加者みなさんへ強く伝わっていたように感じます。

    お笑い芸人さんには演技が上手な方が本当にたくさんですよね。

    やはり誰かを楽しませたい、笑わせたいという心の深いところに「優しさ」や「愛」があるからでしょうか? ぜひ、答えをご存じの方は御茶ラボまで!info_ochalab@lespros.co.jp

  • 2021.07.19

    #1 御茶ラボとは

    御茶ラボとは?

    エンタメに関わるあらゆる「クリエイター」「アーティスト」「ビジネスマン」「ユーザー」が、

    縦(│)横(─)斜(/)めに交わる溜まり場。

    それが御茶ラボ。

    様々な「人」「才能」「もの」「こと」などが出会い、

    たくさんの「企画」「ビジネス」「きっかけ」「ヒント」「答え」が見つかり生まれる。

    この場所で起こる化学反応は無限大。


    演技、映像制作、お笑い、ダンス・・・・世界には、さまざまな種類のエンタメが存在します。

    また、エンタメの『学び』のみに焦点を当てたとしたら、すでに何十年という歴史や豊富な実績を持つスクール、団体、劇団などが多数見つかるでしょう。

    それでは、私たちレプロエンタテインメントが今、御茶ラボを立ち上げた理由は何でしょうか?

    『御茶ラボ』を通して、一プロダクションであるレプロエンタテインメントが作り出そうとしているものは、“溜まり場”です。


    エンタメを生み出すためには知識のインプットももちろん重要ですが、それだけに留まらず、御茶ラボではエンタメに関わるあらゆる人達がお互いに出会い/交わり/刺激し/励まし、新たなエンタテインメントが生み出されることを夢見ています。


    また御茶ラボで行われていくワークショップは、これから素晴らしいエンタメを創造してくれるであろう「才能」のある人々への責任も、担っています。


    エンタメは、人々を励まし、守る盾や天使のような存在でもあれば、争いや破壊をもたらす魔物にもなり得ます。そのため、“表現物”と“表現者”において、多大な責任が課せられています。


    レプロエンタテインメントはその責任を、「才能」を守り、管理し、成長させることだと考え、正しい知識を取り入れることはもちろん、独りよがりではなく、御茶ラボに集うすべての人がお互いにアカウンタビリティ・パートナーとなれる場(=溜まり場)で、お互いの「才能」を守り、管理、成長させることを望んでいます。



    こんな人に集ってほしい!

    「クリエイター」

    監督、プロデューサー、演出家、編集者、配信者、制作者、撮影者、など

    様々な分野でクリエイト(作り出す)に携わる方。


    「アーティスト」

    役者、ダンサー、歌手、モデル、など

    様々な分野で表現に直接的に携わる方。


    「ビジネスマン」

    業者問わず各企業、芸能事務所、配給会社、広告代理店、など

    ビジネスに携わる全ての方。表現の場を広げるためにビジネスの関わりは、必要不可欠です。


    「ユーザー」

    ファン、観客、読者、リスナー、など

    表現を受け取る方がいてこそ、エンタメは成り立ちます。



    つまり、、、、エンタメに携わるすべての方、大歓迎!

    エンタメの溜まり場である“御茶ラボ”を、色々な形で盛り上げちゃってください!


    2021年7月にオープンしたばかりの御茶ラボは、まだまだ成長段階です。

    御茶ラボが、良い溜まり場になることができるように、様々なご意見・ご要望をおよせくださいませ。

    可能な範囲で、対応していければと思っています。

    お問い合わせ先:info_ochalab@lespros.co.jp

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