クリエイター・アーティストを支援する新たな取り組みとして2025年6月より始動した”浅草九劇 Boost Project”
ついに、このプロジェクトでの採択団体が決定いたしました。
今回採択したのは、日常の中に潜む“人々の感覚”を巧みに切り取るキルハトッテ、実際に起きたことだけを実録演劇として上演するカワモ倶楽部、人間の持つ可笑しみをユーモラスに描く劇団スポーツの3団体です。
上記団体の公演は2026年11月から12月にかけて順次上演していきます。
ぜひ、浅草九劇と各団体の”やってみたい”がカタチになる瞬間をお楽しみにお待ちください!
【公演詳細】
キルハトッテ
作品名:「そろそろダンス。」
公演日:2026年11月19日(木)~11月22日(日)
■プロフィール
劇作家・演出家の山本真生と俳優の吉沢菜央によって構成される団体。
『あるかもしれない"きっと"を切って貼ってコラージュする』をキャッチコピーに、今を生きる人々の感覚を、思いもよらないフッと笑ってしまうような身近なモチーフや奇妙な設定に繋げ、複数のそれらをコラージュする作品が特徴。
ヒトのどうしようもない哀しみを、フィクションを通じて、開き直って肯定することを目指している。
2022年4月、王子小劇場の主催する演劇祭、佐藤佐吉演劇祭2022の関連企画である旗揚げ3年以内の団体を集めたショーケース公演「見本市」にて旗揚げ。
王子小劇場で年間上演されたすべての公演を対象とする賞、佐藤佐吉賞2022にて優秀演出賞、助演俳優賞受賞。
佐藤佐吉演劇祭2024、豊岡演劇祭2024フリンジショーケースに参加。
■コメント
今回キルハトッテは、2024年に王子小劇場で上演した作品をリクリエイションします。「あたたかハルヒ」というアイドルの卒業コンサートでのスピーチを軸に、一人のアイドルの「過去・現在・未来」を過去を記憶、現在を現実、未来を可能性に置き換えて描いた本作品。
東京の片隅で生まれ、武道館の真ん中で死んだハルヒ。再び、その一生を通して人生を見るとき、未来をどんなふうに信じられるのか。
浅草九劇を演劇の力で武道館に変えてやるぞ!という気合いを持って挑みます。どうぞ、よろしくお願いいたします!
カワモ倶楽部
作品名:「(タイトル未定)」
作:田中聡と川面千晶
演出:川面千晶
出演:川面千晶 ほか
公演日:2026年11月25日(水)~11月29日(日)
■プロフィール
カワモとメイメイ企画名義で2019年にケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の『4A.M.』を上演。その後、テアトロコントや配信劇などを経て、2025年に本公演『トレマーズとバック・トゥ・ザ・フューチャーの同時上映を観に行った僕のその後の話』を上演。
2025年、カワモ倶楽部に改名。実際に起きたことだけを演劇にする実録演劇のみを上演。
■コメント
今、実録演劇に向けて色々と取材してます。「おもしろい」の形は様々あるので、非常に色んなことが悩ましいのですが、まずは自分が絶対に納得いく形にして、自信をもって演劇に立ち上げていきたいと思っています。是非、浅草まで観にいらしてください。(川面千晶)
川面千晶さんと二回目の共作です。前回は川面さんと一緒に自分の人生を描いた演劇を作りました。とても満足できる舞台が作れたので、今回も頑張ります。前回は自分の人生を描きましたが、今回は誰の人生を舞台にするのでしょうか。お楽しみに!(田中聡)
劇団スポーツ
作品名:『九蓮宝燈の夜』
公演日:2026年12月2日(水)~12月6日(日)
■プロフィール
2016年、内田倭史と田島実紘によって旗揚げ。現在のメンバーは劇作・演出の内田倭史と田島実紘、俳優の竹内蓮ら。変化を恐れてしまう人間の弱さを可笑しみを持って描き、新たな一歩を踏み出す勇気を後押しする作品づくりを目指しています。
■コメント
腰が重くマイペースな僕たち劇団スポーツですが、たくさんの人に背中を押してもらい来年で旗揚げ10周年を迎えます。浅草九劇Boost Projectで、さらにもう一押しブーストをかけてもらえることになりました。 “ワンアイデアから無理やり構想された物語と演劇の可能性を大胆に誤解した演出、時に脚本を飛び越えて思ったことを口にする俳優たち”という僕らの原点に立ち返り、やるべき理由は見つからないけど、ずっとやってみたかった麻雀演劇をつくります。和了(アガ)ると死んでしまうという幻の役満「九蓮宝燈」をめぐる、選択と抽選についての物語です。浅草でお会いできるのを楽しみにしています!
劇団スポーツ主宰/作・演出:内田倭史
【浅草九劇 Boost Project 概要】
本プロジェクトは、才能あふれるクリエイター、アーティストの〝やってみたい〟をカタチにするべく、浅草九劇が後押し(Boost)する取り組みです。
採択された団体は、浅草九劇で上演が可能。また、劇場使用料・附帯設備利用料の一部負担をはじめ、制作・テクニカルスタッフの紹介、記録撮影や宣伝リリースのサポートなど、多岐にわたって支援いたします。



